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野鳥
- 2008/06/05(木) 00:22:41
もう、ちょっと前の話。
帰宅の途、家の少し手前で、エサをくわえた野鳥と目が合った。
こちらもふと立ち止まったが、いつまでも止まってはいられない。
おもむろに歩きだしたら、その鳥は飛び立ち、ものすごい勢いで隣家の壁面に吸い込まれていった。
「激突した!?」
消えたあたりを見ると、隣家の給排気ダクトが・・・。
耳をすますと「キュウキュウ」と小鳥の鳴き声。
この親鳥、ずいぶん窮屈なところに巣を作ったものだ。
しかし外敵や天候の心配のない、ある意味絶好の物件なのだろう。
それからは、出かける度に親鳥と会うようになった。
段々慣れてきたのか、アクロバットさながらに私の目の前を横切って、小鳥の待つダクトに突入していった。
毎日ダクトに目をやり、小鳥がいつか顔を出すのを、楽しみにしている自分があった。
しかし、場所が問題。
お隣さんは、まだ気がついてないようだった。
この事を知らせてあげるべきか・・・知らせて巣が駆除されるのも、どうだかなぁ・・・しかし給排気がつまるとマズイだろうしなぁ・・・巣を移転する方法とかないものか・・・。
私のいらない一言で、この親子の運命が左右される・・・などとくだらない事を考えていた。
そんなある時、この事を知っていた愚弟から一言あった。
「巣が撤去されたようだ・・・」と。
ダクトには金網が張ってあった。
「キュウキュウ」 聞こえなかった。
《16-50mm F9.0 1/320秒》
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