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「花子」
- 2007/11/17(土) 00:22:45
狂言「花子」[アド・太郎冠者]を勤めました。
大蔵流では、極重習に位置づけされる大曲です。
京都洛外の者が、愛人「花子」に会うために苦心し、
妻には持仏堂で座禅をする事にして暇をもらいます。
しかし座禅の様子を見に来られては困ると考え、
召使いの太郎冠者を身代わりにします。
しかし夫の様子を案じた妻は、持仏堂を訪れ、
身代わりの太郎冠者を見付けてしまいます。
怒り狂った妻は、冠者に代わり自ら座禅をして
夫の帰りを待ち受けます・・・。
花子と楽しく過ごした夫は機嫌よく帰宅し、妻が座禅しているとも知らず、
逢瀬の様子を楽しく謡い、語ります・・・。
・・・世の男性にとっては悪夢のような展開です。
この太郎冠者役を勤めましたが、夫と妻との狭間で、
どちらの立場も理解し忠義をとおす。
太郎冠者の鏡のようですが、非常に難しい役柄です。
この夫の状況・・・実生活では体験したくはありませんが。
普段勤める事のない大役でしたが、良い機会でした。
《画像18mm F13 1/3秒》
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